本書では、 画像処理に観点を置くために、ヒストグラムの表示のプログラムは作成せず、 ヒストグラムの描画にGnuplotを使用する。
Gnuplotとはグラフ作成ソフトウェアである。 gnuplot infoや日本語化・機能拡張 (PLUS-enhanced) パッチ 公式サイト等からダウンロード出来、以下のような特徴がある。
ヒストグラムの表示にしようするので、インストールして使えるようにしておくこと。 インストール法についてはここでは触れない。
Qtで、Windowに点や線、図形などを指定色で描画するには、
QPainterクラスを用いれば比較的容易にできる。
自分でヒストグラムを描画したい場合、使ってみてほしい。
プロット例を示す。
0 0 0.1 0.099833417 0.2 0.198669331 0.3 0.295520207 0.4 0.389418342 0.5 0.479425539 0.6 0.564642473 0.7 0.644217687 0.8 0.717356091 0.9 0.78332691 1.0 0.841470985 . . . . . .
上のような、sin関数の値を、タブ区切りのファイル、sin.txtとして用意した。
ファイルをgnuplotのディレクトリに移動し、次のように実行した。
gnuplot> set xlabel "x" gnuplot> set ylabel "y" gnuplot> set xrange[0:10] gnuplot> plot "sin.txt" with impulse
set xrange[0:10]はx軸の範囲を0から10に設定するコマンドである。
また、with impulseは鉛直線で描くオプションであり、
ヒストグラムの描画にもこのオプションを用いる。
また、with impulseはw iと省略できる。
結果、上のように表示された。