電子工作:初めての自作ギターエフェクタ

board

一時、中断してしまいましたが(前回から1年とちょっと!)、電子回路の勉強を自分なりに進め、何とか、できました!使い物にはならないけど、大きな一歩を踏み出しました、たぶん!

作りたかったもの

エフェクタっつったら歪(ひずみ)だろ!ということで歪系のを、とにかく、まずはシンプルな回路で作りたかった。
名著「ド素人のためのオリジナル・エフェクター製作」を読んで勉強しているんですが、これでもわからないことはたくさんある。同じ回路を組むことはできそうだけど、それじゃ面白くない。
やるにしても理解してやらないと意味が無いかな、と…。

これは凄くいい本です。緩いノリで、難しい計算式など出さずに、ざっくりと説明してくれています。
何より、楽しく作れるように書いてくれていることがモチベーションに繋がり、ずるずると1年も続けられていることが素晴らしいことの証拠ですよ(笑)
誤解を受けそうなメイド服のおねえさんだけ何とかしてもらえれば外でも読めるんだが…。

これを教科書に、帰省した際に、電子系の仕事をしている親父に
「まずはシンプルな回路で波形をクリップさせたいんだ!」
と伝え、名著より簡単なエフェクタを作ってみました。

結局使い物にならないものができましたが、回路図をだいたい理解して、自作エフェクタはできました!

できたもの


Buy Something Will Ya。マザーのお買い物の曲です(笑)

ファミコンの音みたいで、これはこれでファミコンのコピーバンドに需要があるのかもしれませんが、ぼくはDS-1みたいなのを作ってみたいのです!

不安なリズムですが、アコギバージョンをよかったらどうぞw

回路図とか細かいこと

ltspice

オペアンプを1つ使った反転増幅回路です。
オペアンプの限界を超えて増幅させることでクリップさせています。
緑のグラフが入力(ギターの波形)。青が出力。
青が矩形波っぽくなってます。

コンデンサはなくてもとりあえずは動きますので、僕と同じような素人はコンデンサなしから始めるのがいいかと。コンデンサを除くと5パーツ!
オペアンプ、抵抗4つで作れる!
コンデンサの値などは最終的には聞きながら調整したので、あてにしないように(この作業が一番楽しい)。

いきなり、ブレッドボードでつくりはじめるより、LTSpiceでシミュレーションするのがオススメ。
癖があるけどこれはいいアプリです。部品置いて配線するくらいですから、使い方もすぐ覚えられました

ただ、僕はJRCのオペアンプを使いたかったのですが、LT社のしか用意されておらず、適当に選んでいます。
ググって適当に選んだのは両電源みたいなので、+電源、-電源を用意していますが、実際は単電源のを使うので、オペアンプの動作電源は単純に電池を直列につなぐだけです。
いくつか買って試しましたが、NJU7096Dなんかの低電圧でも動くヤツを使いました。いずれ単4電池で動かしたかったので。
有名なNJM4558では上手く動かなかった…?

反転増幅回路R1とR2の比で増幅率が決まります。
この回路図では1000倍にしていますが、実際は、オペアンプの電源電圧までしかあがらず、波形がちょんぎられます(クリップされます)。
R2を可変抵抗にすることで、歪具合(gain)を調整でき、R3かR4を可変抵抗で調整することでVolumeを調整できます。
コンデンサは、インピーダンス(交流の抵抗みたいなもの?)が 1/2πFC になるので、ギターの周波数がこれくらいなので、この周波数をノイズとしてグランドにすてるには、Cの値が云々…とか考えればいいのでしょう、たぶん。
が、名著を参考にパーツを付け替えてやりました。楽しい。
歪系エフェクタの回路図は色々調べましたが、オペアンプでクリップするのは見ませんでした。
…ということは何かしら問題があるはず、とは思いましたが、限界値直前が不安定で音が切れたり、ノイズが出たりすることかな?

いずれ、僕のような迷える子羊たちを導けるエントリを書けるよう精進するつもりではありますので、応援よろしくお願いいたします。

to be continued…