James Webb Young アイデアの作り方
おすすめされた本を図書館で本を借りて読んでいる。
ありがたい。テンポもちょうどいい。
というわけでJames Webb Young アイデアの作り方を読んだ。
天才的なアイデアは天才にしか生み出せない。畜生、僕も天才だったら…などと誰もが思うことでしょう。
天才的なアイデアというのは、瞑想で深い自己との対話と運命的なひらめきが電撃のように訪れて生まれます。
…のではない。アイデアを生み出すには決まった過程がある。
という本です。
図書館で借りたので何ページあるのかもわかってなかったんだけど、小さい絵本のような小さい本だ。ハードカバーで1cmもない。もちろん、ページ数も少ない。
僕も技術同人誌ながら本を書く人間です。
本を書こう!となるとなんとなく分厚い本を書かねば、という気持ちが生まれるものです。
本当は伝えたい内容を伝えることが目的で本の厚さなんて薄いほうがいいに決まってる。印刷費も安くなるし、紙も少なくて済むしね。
アイデアは既存の要素の組み合わせで作られる新しい組み合わせである。
その組み合わせを生成するフローは以下の通り。
- 資料を集める
- 一般資料: 市場の状況や一般的な知識
- 特殊資料: 売り出したい商品とそのターゲットの情報
- 部分的なアイデアを保存して整理する
- 大きめの付箋サイズ(3inch x 5 inch = 7.62 cm × 12.7 cm)のカードに、項目、概要を書く
- カードになると並び替えやグルーピングができる
- 一番辛い肯定である
- 常に考えつつ、リラックスする
- アイデアを具体的に実現する
資料を集めることは「なま優しいものではない。これはひどい雑仕事であって、私達はいつでもこれをいいかげんでごまかしてしまおうとする」とある。
今を生きる僕達には雑仕事は人がやる仕事ではなくなってきている。ということはこのひどい雑仕事をDeep Researchにやらせてしまえば僕らのアイデアはブーストできる? という気はするものの、調査の段階で派生して資料を得るのが人間でここも大切なのは言わずもがなだろうな。
アイデアの保存して整理するのは、時々僕達もやるブレインストーミングやKPTが近いと思う。
今ならFigmaとかデジタルで共有しながらするとやりやすそうだ。
本の文頭に「神がかり的なひらめきに期待するな」と言ってるの人、結局はリラックスして寝るんかい!
と思いました。睡眠は馬鹿にできない。ギターも弾けなかったのが翌日弾けたりするし。
大切なのは「常に考える」で、これを繰り返すんだろうな。
「アイデアを具体的に実現する」これは慣れたもんだ。誰かが出したアイデアにこっちのほうがいい、とかワイワイするみんな期待に胸を膨らませて楽しい段階だ。
最初にアイデアを出した人が評価されるといいな、とちょっと思ってしまった。
LLMの時代、これを意識しながらやってみるのも面白そうだなと思いました。